酔いも醒めるアルコール依存症の話 第1話

潮時だ!!(心理学の記事だよ!という時の挨拶にします)

では、今回はアルコール依存症とアルコールに纏わる恐ろしい話をしていきます。

私のブログタイトル通り、辛辣さ全快でございます。

長くなりそうなので、分割して投稿していきます。

何か情報修正やつけたしがあれば更新していきます。

また、誤っている情報があった場合は、参考文献等、根拠を提示の上、ご指摘願います。

私も最新の正しい知識を身につけたいです。

「最終更新日:2017年12月9日」

 お酒にどのようなイメージを持ちますか?

飲んでいると幸せな気持ちになれる。

ストレス発散。

水分補給変わり。

等々。

このようなイメージを持たれますか?

ちなみに挙げた例は全部、誤り!!です。

では、アルコールの恐ろしさについて言及していきましょう。

アルコールは依存性薬物です

アルコールは、ほとんどの国において、成人であれば摂取することが認められている

精神作用物質(中枢神経系に作用し、その結果として気分に影響を与える物質)です。

薬物と違ってアルコールは世界最古からある精神作用物質であるため、共同体の伝統行事や生活習慣などに根付いており、法律で規制されることなく社会に容認されているため、存在できていることが挙げられます。

アルコールは、精神疾患及び、身体疾患を発症してしまう原因となるのです。

症状の具合によっては、障害に発展してしまいます。

いやいや、百薬の長と言われるではありませんか!!

毒も薬も、主に人の生命活動に対して、なんらかの影響を及ぼす化合物(化学物質)です。

このような化合物を生物活性物質と呼びます。

ですが、毒も薬も境界線を引くことはできません。

化学者・医師・錬金術師を兼業していたパラケルススは「この世の中に薬というものはない。すべてが毒なのであり、それを薬とするのは、ただの量の問題である」と言っています。

この大見出しの「百薬の長」には続きがありまして、

酒は百薬の長である。および万病の元である

はい、この言葉にも「条件つき」でという戒めになっていますね。

何故、世間的には百薬の長だけ広まっているのかが不思議です。

そう、適量ならば良い一面もありますが、過量は健康を害すということになります。

ですが、やはりお酒は毒の側面が強いです。

毒に蝕まれた際の影響が自分だけにとどまらないからです。

酔うというのは、正確には酩酊と言います

アルコールは、胃や小腸の粘膜から吸収され、血液に溶け込み肝臓へ運ばれて分解されます。最終的には、水や二酸化炭素として体外へ排出されます。

アルコールが血流によって、体内を巡り、アルコールは脳にも届きます。

そして、脳の神経細胞の働きを鈍らせ、脳の活動が抑えられてしまい、体の反応や感覚が鈍くなります。

この状態を酔う、正確には酩酊と言います。

 酩酊には、段階があります。4段階で書かれているものと、

 6段階で書かれているものがありますが、6段階で説明していきます。

画像の方が理解がしやすいので、公益社団法人アルコール健康医学協会web

より引用します。

画像は、酩酊段階の他、それぞれの段階での血中濃度、その段階に至る酒量、酔いの状態、そして脳への影響はどの部位に影響が出るかを色で識別されています。

この画像に載っているお酒の量はあくまで目安であり、

アルコール許容量や処理能力は

個人差があるため、

この量までなら大丈夫という

免罪符ではありません。

 

 

  血中濃度(%) 酒量 酔いの状態 脳への影響
爽快期 0.02~0.04 ビール中びん(~1本)
日本酒(~1合)
ウイスキー・シングル(~2杯)
  • さわやかな気分になる
  • 皮膚が赤くなる
  • 陽気になる
  • 判断力が少しにぶる
軽い酩酊 網様体が麻痺すると、理性をつかさどる大脳皮質の活動が低下し、抑えられていた大脳辺縁系(本能や感情をつかさどる)の活動が活発になる。
働いているところ 少しマヒしたところ 完全にマヒしたところ
ほろ酔い期 0.05~0.10 ビール中びん(1~2本)
日本酒(1~2合)
ウイスキー・シングル(3杯)
  • ほろ酔い気分になる
  • 手の動きが活発になる
  • 抑制がとれる(理性が失われる)
  • 体温が上がる
  • 脈が速くなる
酩酊初期 0.11~0.15 ビール中びん(3本)
日本酒(3合)
ウイスキー・ダブル(3杯)
  • 気が大きくなる
  • 大声でがなりたてる
  • 怒りっぽくなる
  • 立てばふらつく
酩酊期 0.16~0.30 ビール中びん(4~6本)
日本酒(4~6合)
ウイスキー・ダブル(5杯)
  • 千鳥足になる
  • 何度も同じことをしゃべる
  • 呼吸が速くなる
  • 吐き気・おう吐がおこる
強い酩酊 小脳まで麻痺が広がると、運動失調(千鳥足)状態になる。
泥酔期 0.31~0.40 ビール中びん(7~10本)
日本酒(7合~1升)
ウイスキー・ボトル(1本)
  • まともに立てない
  • 意識がはっきりしない
  • 言語がめちゃめちゃになる
麻痺 海馬(記憶の中枢)が麻痺すると、今やっていること、起きていることを記憶できない(ブラックアウト)状態になる。
昏睡期 0.41~0.50 ビール中びん(10本超)
日本酒(1升超)
ウイスキー・ボトル(1本超)
  • ゆり動かしても起きない
  • 大小便はたれ流しになる
  • 呼吸はゆっくりと深い
  • 死亡
麻痺が脳全体に広がると、呼吸中枢(延髄)も危ない状態となり、死にいたる。

画像:公益社団法人アルコール健康医学協会web「アルコール血中濃度と酔いの状態」より 

次の項目で、急性アルコール中毒の話をしていきますが、大量にアルコールを摂取すると泥酔期、昏睡期にまで陥り、生命活動に関わってきます。

お酒で良い気分であると錯覚できるのは、爽快期~ほろ酔い期までとなります。

酩酊初期以降からは、不快な気分・症状が現れ、ゆくゆくは生命活動に危険が迫ります。

一気は逝きます

大見出しは、駄洒落にしてますが実態は洒落にはなりません。

語呂合わせのように覚えていただくために書きました。

 

飲み会とかサークル等、集団での酒飲みでは、未だに一気飲みを強要またはおふざけで行われるところがあるみたいですが、ニュースで死亡事故の話を聞いたことがある人もいるでしょう。

おふざけが興ざめを通り越して、お通夜になります。

そして、強要した人は殺人罪等が適用される可能性があります。

また、飲食店等、営業している場所で行なった場合は、店の印象を悪くすることで名誉棄損罪、業務妨害罪等が適用される可能性があります。

 

アルコールは、脳の働きを麻痺させます。

お酒を少しずつ摂取することによって良い方向に働かせたのがリラックス効果ですが、

一気飲みすることによって、大量のアルコールが一度に体内に運ばれ血液中アルコール濃度が急上昇すると肝臓での代謝が間に合わず酩酊状態の「泥酔」「昏睡」状態にまで陥ります。

これを急性アルコール中毒といい、症状として体がアルコールを体内から出そうと吐き気嘔吐、他には、体内で毒が回っている感覚を味わう、頭痛脱力低血圧低体温低血糖呼吸困難失禁記憶の抜け落ち(ブラックアウト)等があります。

そして最悪、死亡します。

また、少量でも急性アルコール中毒になる方もいらっしゃいます。

次の項目で詳しく述べていきます。

酩酊になりやすいのは遺伝?

アルコールの分解で活躍するのは、ADH(アルコール脱水酵素)や約90%のアルコールがこのADHによって分解され、アセトアルデヒドという有害物質に変わります。

体内のアルコールが多すぎてADHの分解処理が限界を超えた場合、MEOS(ミクロゾーム・エタノール酸化酵素)やカタラーゼが働きます。

MEOSが働き始めるということは、肝臓が無理をしている状態に追い込まれていることを表します。

 

ADH等によって、分解されて出来た有害物質アセトアルデヒドは、体に対して、顔が赤くなる、吐き気がする、動悸激しくなる等の作用をもたらします。

このアセトアルデヒドを分解してくれるのが、ALDH(アセトアルデヒド脱水酵素)です。

主なALDHとして、アセトアルデヒドが増えてから働くALDH1と増える前に働くALDH2があります。

ALDH2には、働きが活発なものと鈍いものがあります。

遺伝でこのALDH2の働きが活発か鈍いかが決まります。

活発なALDH2を持つ人は、アセトアルデヒドの分解が早いため、大量のお酒を

飲むことが可能です。

鈍いALDH2を持つ人は、アセトアルデヒドが血液中に残り、体に毒の影響が出るため

お酒を受けつけなくなります。

そう、少量でもアルコール中毒になってしまう方は、この鈍いALDH2をお持ちの方なのです。

 

そして、ALDHによって、分解されたアセトアルデヒドは、無害な酢酸になり、尿と二酸化炭素になり排出されます。

飲めば飲むほどお酒に強くなる?

酩酊になりやすいのは遺伝?の項目で出てきた、MEOSが関係してきます。

MEOSが働くおかげで酒量を増やしていっても、アセトアルデヒドの害を

感じなくなってきます。体が慣れてきてしまうのです。

これが、依存症に陥る始まりであり、快感を得るために、飲酒量が増えていってしまいます。

ですが、MEOSの働きにも限界はあります。

 MEOSの働きが衰えてくる頃には、もうアルコールなしでは生きていけない廃人になります。

 故に、飲めば飲むほどお酒に強くなるのは事実ではありますが、やがて限界を迎え結果的には、自らの心身の健康を犠牲にしてしまいます。

アルコール分解能力が高いなら、子供が飲んでも大丈夫?

絶対飲ませてはいけません。

 法律も時代背景を考えられて制定・改正されております。

 日本では20歳から飲酒と制定されておりますが、

 ここまで述べてきたように、大人でも危険に陥れる要素が多くあります。

 では、子供のアルコールの危険性を述べていきます。

 ここでいう子供とは、0~18歳くらいの体の器官が未熟な状態の者を指します。

 体の器官が未発達であり、成長段階にある子供の体は、 アルコールにより、せっかく摂取した栄養素が吸収されにくいまま排出されてしまい、体に必要な栄養素が行き渡らないのです。

 まだ、これだけなら生きることはできますが、体の器官が未発達な状態のまま年を取ってしまいます。

特に脳がやられてしまえば、自制心のない者や能力が育たない者となってしまい、結果的に社会で生きていくのに不利な状態となってしまいます。

 ゆくゆくは、その他、反社会的行為にも手を出してしまい、 他の精神障害や身体障害が発生してしまう可能性がでてきます。

 

さらに怖いところは、大人よりも、アルコールの毒を分解できないことです。

器官が未発達なのは、もちろん器官の働きが上手く機能しないことでもあり、

少量でも、アルコールは有害であり子供の心身に重症な障害、または急激に死に至らせてしまいます。 

子供にお酒を勧め将来を壊す権利は、誰にもありません。

また、子供が自身でお酒に走ってしまっている場合は、お酒に走ってしまった理由を聞きだし周囲の人が止めなければなりません。

結局、アルコール依存症になってしまう原因は?

性格の問題でもなければ、意志の弱さ、あるいは、生育歴の問題でもありません。

例え、人生上のあらゆる困難な問題が降り注ぐ人であっても、アルコールさえ摂取しなければ、アルコール依存症にはなりません。

よって、アルコール依存症は、アルコールを摂取することが原因である

原発性の病気」となります。原発性とは医学用語で、

「最初の」や「第一」のという意味であり、続発性の対義語となります。

参考文献&参考サイト様

『漫画でわかる不思議の科学そーなんだ 77~78号

  子供はお酒を飲んじゃいけないの?(前編)(後編)』

 

 お酒と健康 −公益社団法人アルコール健康医学協会−

ポケット六法 平成26年版

ポケット六法 平成26年版

 

 

elaws.e-gov.go.jp

 続きはまた次回で!

いかがでしたか?

次回は、アルコール依存症の具体的な症状や対処方法の話、

あと、最初に挙げたお酒のイメージについて述べていこうと思います。

次回の話も理解できるように、素面でお読みください。

たとえ、酔っていたとしても、アルコールの恐ろしさに悪酔いすら醒めてしまうかもしれませんね。

では、また次回の投稿をお待ちください。

以上、アルコール依存症の話 第1話でした。

 

追記

 2017年12月2日に2話を上げました!

shixi-tasolt.hatenablog.jp