風子ちゃんとユキちゃん{漆うしるさんとシャルちゃん(下の下)}

さぁ、小説の続きを書いていきますよ!!

今回の記事は▼の記事の続きです!

shixi-tasolt.hatenablog.jp

 

 

 始まりはこちら▼の記事からです!

shixi-tasolt.hatenablog.jp

 

その次が、こちらで、

shixi-tasolt.hatenablog.jp

 

▼その次が、こちらで

shixi-tasolt.hatenablog.jp

 

 

その次が、一番上の記事です!

 

 

イラストに付属した小説→上→中→下の上、そして今回の順です!!

 

 順を追っていかないと何のこっちゃ!!になりますよ!!

いよいよ、今回で完結!!

え、タイトル変わっているじゃないかって?しょうがないじゃないか!!

今回、シャルちゃんと漆うしるさんほとんど出てこないのにこのタイトルつけたら、

変!!

つべこべ言うんじゃない!!

 

あ、そうだ、題材にしたご本人を呼んでおかないとね。ま、上げたらすぐいらっしゃ

いそうとは思いますけど。

漆うしる(id:UrushiUshiru)さーーーーーーーん!!!!!!

小説・・・やっと完成したぞぉ!!!!!

約2万文字の小説をどうぞお楽しみくださいませっ!!

 

では、続きをどうぞ!!

 

何か、自分の頭の下に柔らかいものがある気がする・・・

 

夢と現の狭間の意識下から、目をゆっくり開けると目の前には、自分の顔を覗き込む

ように微笑むユキちゃんがいた。

 

ユキちゃん「目が覚めましたか?風子さん」

 

風子ちゃん「・・・ん!?ここ、どこだ!?」

 

ユキちゃん「あら、まだ寝ぼけていらっしゃるのですか。ここは、私の部屋ですよ」

 

風子ちゃんは、ユキちゃんの太ももに頭を乗せて横になっていた。

体は、クイーンサイズのベッドが支えていた。部屋を照らすのは、シャンデリア。

確かに、かつて見慣れた部屋の中で横たわっていたようだ。

 

風子ちゃん「・・・あぁ、確かにお前の部屋だな。相変わらず、生まれの格差を思い

      知らされる豪華な部屋だよ。最近は、お前が良いとこの嬢ちゃんだって

      ことすっかり忘れてたわ」

 

ユキちゃん「私にとっては、どれだけ物が充実していようと、私の心は空虚でした。

                     世間的には、高級なものだと褒め称えられる物達。確かに、質の良いも

      ので生活の支えとなっているものもあります。しかし、私の心を満たす

      ものなんて、数えられるくらいしかないです。この物達はもはや、障害

      物です。この物がなければ生活できないなんて錯覚させてくるまやかし

      です。本当はもっと大事なものが私には必要なのだと思っておりました。

      そんな、私を自由の身にしてくれた王子様が何をおっしゃいますか。

      おかげで私は私の過ごしたかった通りに過ごせています」

 

風子ちゃん「お前、昔から我儘だよな。世間はこれらを持っているお前を羨むだろう

      し・・・けど、ないものねだりか。その分お前には自由がなくて」

 

ユキちゃん「・・・」

 

風子ちゃん「あぁ、悪い悪い。英才教育され過ぎて親の過度な期待課せられる人生な

      んて息苦しいよな。今は、その親も反省して親の財力も使えつつ、自由に

      なれるという底辺からはとても羨ましい状況になってんだぜ?・・・けど

      なぁ。今では私みたく口が悪くなっちまってさ。昔の上品だった頃のお前

      が懐かしいよ。シャルとグルメレポしている時は、そんな時に限って伏せ

      字の言葉連発しまくってるとか聞くし」

 

 ユキちゃん「・・・だって、この方が風子さんみたいで・・・」

 

風子ちゃん「あん?小声で聞こえないなぁ。ま、私の口の悪さなんか真似しないで、

      美しい令嬢らしく上品にしてなきゃな。いずれ政略結婚でもするんだろ

      うからさ」

 

ユキちゃん「・・・!!」

 

ユキちゃんは、絶望の淵に立たされたかのごとく目を見開き、その瞳孔はわなわなと

震えている。そして、その揺れが水を湧きあがらせたかのように溢れ零れる。

 

風子ちゃん「・・・!!わ、悪かった!!まだ結婚考えたくなかったよな!で、で

      もよ。いくら、監禁された状態から好きな時に遊びに行けるようになっ

      たとはいえ、お前はいずれ跡取りになるんだから結婚するんだろ?今は

      自由にさせて、いずれその時が来たら親に逆らえないみたいな。私みた

      いな奴となんてすぐ離されてしまうだろ?子供だって産まないと、跡が

      絶えちゃうじゃないか?」

 

ユキちゃん「・・・うぅ、そんな、こと言わないで、ください。私は、好きでもない

      人と結婚などしたく、ありません。私にだって想い人が、いる、のに。

      お父様、お母様はわかって、くれない・・・!!けど、私はその人と結

      ばれ、なかったとしても・・・せめて、好意を伝えないまま離れ離

      れは嫌・・・!!私には、昔から、大好きだった・・・人が・・・!!」

 

風子ちゃん「お前から、そんな話聞いたことなかったんだけど・・・って。さっき聞

      いた、よな。それ、本当に私のこと・・・なのか?」

 

ユキちゃん「・・・ええ、そうです」

 

涙を流し嗚咽を交えながらも、返事は、はっきり伝わるように答えた。

 

風子ちゃん「・・・あぁ、と。さっきも答えたけど、私は恋愛がよくわからない

      んだ。興味持ったことないし。それに大体なんだよ。こんな性格悪い奴

      わざわざ選ばなくても、お前の周りには、性格良くて、見た目良くて、

      金持ちの奴がそれこそ、男女問わずでいるだろう?何で、どれもない私

      を選ぶことになるんだよ?」

 

落ち着かない気持ちを頭をかくことに逸らし、ユキちゃんに問いかける。

ユキちゃん目の前には、ますます絶望の洪水が発生する。

けど、最後に思いを伝えてから大人しくその絶望に呑まれよう。もう目の前の

想い人がいない世界にでも。生きている心地を感じなくとも

しかし、それはもうここで心地を感じる場所が打ち砕かれているのだ。

きっと何とか生きていけるに違いない。

喜怒哀楽も、幸か不幸かも。この人がいない人生など考えられない。

私は一択だというのに、目の前の想い人は自分を省いた選択肢を提示してくるのだ。

これは、もう想いが叶うことはないことを遠回しに言っているに違いない。

ならば、何もかもを捨てて誰もいない世界へ身を潜めていたい。

最後に想い人の 姿を目に焼きつけようかと思った。

けども、もう洪水がユキちゃんを絶望に 溺れさせたらしい。

輪郭を認識できない程、ぼやけてしまっている。

ならば、これ以上の恥さらしは無用だ。

ユキちゃんは手で涙を拭いながら別れの手向けを始める。

 

ユキちゃん「・・・風子さんが嫌なら仕方ありません。ここまで気持ちを我慢してき

      たのです。潜ませていた想いを明け透けに意地汚く晒してしまい申し訳

      ございません、でした。はしたない女がいたことはどうか、忘れてくだ

      さい、ませ・・・!!」

 

ユキちゃんは、風子ちゃんをすぐさま起こして、立ち上がり、そのまま走り去ろうと

する。しかし、

 

風子ちゃん「ま、待てよ!!いつも、お前は勝手に突っ切った行動するけど、特に今

      日はますます調子が狂うぞ!?とにかく、勝手に逃げようとするんじゃ

      ない!!」

 

風子ちゃんは、ユキちゃんの肩を掴んで自分の方へ引き寄せる。

 

ユキちゃん「えっ!?ふ、風子さん!?」

 

ユキちゃんは、咄嗟のことで抵抗できず、ベッドへ倒れ込んでしまう。

 

ユキちゃんが、風子ちゃんを押し倒すような形で。

 

風子ちゃん&ユキちゃん「・・・」

 

風子ちゃん(・・・ど、どうしよう。ユキに覆いかぶされている・・・引き止めるつ

      もりが強く引っ張りすぎてしまったようだ。私も焦っていて、力加減が

      できてなかったようだな。肩怪我してないかな・・・それにしても、あ

      んなこと言われた手前、ユキがこんな間近にいたら恋愛に鈍感だった私

      でも意識してしまう・・・!!さっき、私の初めての口づけもらってく

      れと言われた時みたいに・・・!!てか、もうこの顔の距離なら、キス

      できてしまうんじゃ・・・!?)

 

ユキちゃん(・・・ど、どうしましょう。私が風子さんを押し倒したようになってし

      まいました・・・!!いつものおふざけの私なら、そのままの勢いで行

      っていたかもしれませんが、本当の私なんて臆病。心の準備ができてい

      ませんでした・・・!!

      いえ、そんなのは嘘・・・。演技の私で行けているのなら、もうと

      っくに私は風子さんに想いを伝えることができていて・・・何度も好機

      から逃げていたくせに・・・いくじなしで終わりたくない。

      なら、今こそ・・・

      もう少し勇気を出せば、風子さんと唇を重ねられることができ     

      て・・・!!)

 

互いに、何を考えているか、顔色を見て通じ合ったようだ。赤い色は、顔の距離を意

識して自分の心の余裕のなさが危険状態であることを示している。また、吐息が混じ

り合う距離である。呼吸の乱れ気味もわかり合ってしまっている。完全に心の中は意

識し合っているのだ。

 

ユキちゃん、風子ちゃんは、互いに口を開く機会を伺う。

しかし、呼吸する瞬間ですら意識してしまっているため息苦しさを感じてくる。

それも相まって、なお心拍数が上がる。ますます、このドキドキの原因が見つめてい

る相手のせいだと錯覚する。

ユキちゃん「ふ・・・」&風子ちゃん「ユ・・・」


2人は互いに気まずくなり、相手に話題を作ってもらおうと試みた。

しかし、それは相手も同じ心境であった。

互いに続きを紡ごうとしても無声となってしまっている。

 

しかし、いつまでもにらめっこしていても埒が明かない。

動きだしたのは、ユキちゃんだった。

 

ユキちゃん「風子、さん・・・」

 

風子ちゃん「な、何だよ・・・」

 

もう、こうなってしまったのも何かの縁だ。

さっきは逃げてしまうとしまったけれども、対峙してしまったのなら向かい合わなくて

は。自分の気持ちに。想い人に。

 

ユキちゃん「風子さん!!」

 

風子ちゃん「!?・・・だ、だから何だよ・・・」

 

突然、大声を発するユキちゃんの声に驚く風子ちゃん。

 

ユキちゃんは、風子ちゃんの言葉に返事をせず、自分の決意を手に込

める。決意が籠った手で風子ちゃんの顔を包み込む。

 

風子ちゃん「・・・!?」

 

体の熱を帯びていて、そして緊張の汗が少し滲む手に覆われて、

顔が熱いやら、冷えるやら。ユキちゃんの体温を感じて驚く。

驚くのも束の間。熱は迫る。

風子ちゃんは、迫る陽炎に目を見開くが、そっと目を閉じる。

無防備な姿をさらした。

陽炎は、受け入れられた喜びではしゃぎそうになるが、

勢いづいて風子さんを傷つけないようと落ち着きを取り戻し、

風子ちゃんに覆いかぶさり、熱を分けた。

熱は伝い、風子ちゃんを引き込み体温を同じにする。

 

風子ちゃん「んぅ・・・」

 

息苦しさを感じて、風子ちゃんは、そっとユキちゃんを押す。

ユキちゃんもハッとなり、体をゆっくり一定の距離を置く。

 

ユキちゃん「ふ、風子、さん・・・」

 

どうして?私を受け入れてくださったのですか・・・?

どうして、私の我儘に抵抗しなかったのですか・・・?

けど、問いかけようとすると、重ねた唇の感触を思い出し、

またも言葉を紡げなくなった。

風子ちゃんは、ユキちゃんの緊張を解くように

優しく微笑むとユキちゃんの首に腕を絡ませて、

手繰り寄せる。

不意を突かれたユキちゃんはそのまま風子ちゃんの上に倒れ込んだ。

完全に2人を離す隙間がなくなった。

 

ユキちゃん「ふう・・・むぅ・・・」

 

風子ちゃんは、ユキちゃんの言葉を飲み込む。

言わせまいとしているのではない。

気持ちを受け取ろうと先行してしまったのだ。

ただ、重ねる。けど、時に角度を変えて。

目を瞑りながらもわかる相手の動き。

初めての口づけは、歯がぶつかるなんてことなく、他の場所もぶつかることなく、

息の合った、そして私が息を吞む連携さであった。

余すところなく唇を堪能する2人。

そして、2人同時に唇を離す。

けど、風子ちゃんの腕の絡みはそのままで、

顔の至近距離は保たれたままである。

 

風子ちゃん「ユキ。やっぱお前を御曹司のぼっちゃんなんかに渡したくない。

それに、こんなに私のこと想ってくれてありがとう。お前の気持ちに報いたい。

いや、違う・・・

私だって、ユキのこと、好き・・・だ」

 

ユキちゃん「ふ、風子、さん・・・!!」

 

ユキちゃんからまたも涙が溢れる。不安を流すものから感極まって流す嬉し涙とな

った。どれだけこの時を待ちわびていたことか。一生来ないとさえ諦めていたのに。

やはり心の奥深くでは信じていた。いつか振り向いてもらえると。あなたはぶっきらぼ

うに見えて、私のことを想ってくださっていたのだと。その涙を止める術はなかった

が、風子ちゃんが、ユキちゃんの涙を手で拭う。しかし、その隙間から溢れる嬉しさ。

風子ちゃんは頬でも受け止めざるを得なくなる。

 

風子ちゃん「おい、こんなに涙こぼして。脱水症状起こすなよ?」

 

ユキちゃん「じゃあ、分けてください」

 

風子ちゃん「へ?」

 

ユキちゃんは、風子ちゃんに再び口づける。

そして、ゆっくり舌を伸ばす。

 

風子ちゃん「!?」

 

風子ちゃんは目をぎゅっと瞑る。だけど、唇はわなわなとしながらゆっくり開いて

いく。ユキちゃんの舌は、風子ちゃんの口内に入っていく。

そして、風子ちゃんの舌に張り付く水分を掬い取り、唇を離す。

 

ユキちゃん「甘い・・・」

 

風子ちゃん「み、水を飲めよ・・・」

 

ユキちゃん「だって、今は風子さんから離れたくありませんもの」

 

風子ちゃん「ベッド横に、いつも水差しが置いてあるじゃないか」

 

ユキちゃん「だって、お水を飲んで席を外したくなったりしたら興ざめではありませ

      んか。今日は片付けました」

 

 風子ちゃん「お前が脱水症状になる方が興ざめだ。いいから飲めっ!!」

 

ユキちゃん「むぅ。けど、こんなに心配されるなんて、私愛されてますね」

 

風子ちゃん「脱水症状の奴を介抱する身になれ」

 

ユキちゃん「風子さんは、甘い雰囲気にまで突っ込み入れますのね」

 

風子ちゃん「あのなぁ・・・脱水症状だって命に関わるんだよ?お前に何かあっ

たら、私を絶望の淵にでも落としたいのか」

 

ユキちゃん「・・・ごめんなさい」

 

風子ちゃん「私が取ってきてやるから、そのままでいろ」

 

ユキちゃん「はい・・・」

 

風子ちゃんは、ユキちゃんの間を抜けて、部屋をでていく。

 

ユキちゃんは、ベッドへ横たわり、顔を手で覆う。

 

ユキちゃん「あぁ・・・ついに、風子さんと、キ、キス・・・してしまいました」

 

そして、先程までの嬉しい気持ちを反芻するようになぞる唇。

 

ユキちゃん「こ、ここに風子さんの唇が重なっていて・・・叶ってしまいました。好

      きな人とのキス。夢見たい。夢だなんてことない、ですよね」

 

一方、風子ちゃんも。

 

風子ちゃん「~/////  あぁ、一旦一息つけて良かった。あのままいたら、酸欠にな

      りそうだった。ものすごくドキドキして落ち着かない。全力で激しい運

      動とかしてたわけじゃないのに。これが、恋愛感情・・・

      それに、さっき私は、ユキに好きだって自然と言ってた・・・

      これが、私の本音だったんだ・・・いつの間に持っていたんだろ?」

 

いつもの場所にしまわれていた水差しを見つけた。

水を注ぎ、運ぼうとする。しかし、自身もまた喉がひどく乾いていることに気付いた。

緊張状態で口の水分を消費していたようだ。それとも、それだけ、ユキちゃんが掬取

ってしまったのか。水を飲み、ユキちゃんのところへ向かう。

 

ドアをノックする。

風子ちゃん「ユキ。水持ってきたよ・・・って何しているんだ」

 

そこには、枕に顔をうずめるユキちゃん。

 

ユキちゃん「い、今更ながら自身の行動に恥ずかしさを覚えてしまって」

 

風子ちゃん「っ・・・仕方ないなぁ」

 

風子ちゃんは、しがみつかれている枕を引きはがす。

 

ユキちゃんの顔が表れるが、すぐさま顔を手で隠す。

 

ユキちゃん「み、見ないでください・・・」

 

風子ちゃん「顔隠すな。水を飲め」

 

ユキちゃん「うぅ・・・そうでした」

 

恐る恐る、手を解くユキちゃん。

 

目の前には、水を口に含んでいる最中の風子ちゃん。

 

ユキちゃん「・・・えっ!?」

 

風子ちゃんは、ユキちゃんが再び手で顔を隠さないように腕を抑えつつ、水を流し

込む。

 

ユキちゃん「んぅ・・・ん・・・」

 

気管に入らないように細心の注意を払いつつ少しずつ流れてくる水は、ユキちゃんの

喉をみるみる潤す。

 

ユキちゃん「ぷはっ・・・お水ありがとうございます・・・こんな飲み方初めて

      です。風子さんは、私の初めてたくさん奪いますね」

 

風子ちゃん「ぶはっ!!へ、変な言い方するなっ!!そ、それに水持ってきてもお前

      がまた水飲みたくないとごねるかと思ったんだよ!」

 

ユキちゃん「私、風子さんにならいくらでも捧げますよ?」

 

風子ちゃん「~~////そういうのは、気軽に言うなっ!!大事にしておけっ!!今の私

      に責任なんて取れないっ!!」

 

ユキちゃん「もう、風子さんの鈍感。あなたに私を捧げることなんて、遊園地に出かけ

      た時に強く思い始めましたよ?」

 

風子ちゃん「え?あの時?何で?」

 

ユキちゃん「もう、やっぱり恋愛感情に疎いのですね。では、一緒に振り返りまし

ょう」

 

2人の過去話へと時は遡る。

――――――――

 

学校の下校のチャイムが響き渡る最中、ユキちゃんは重い足取りでトボトボと帰路に

つく。

 

ユキちゃん「はぁ・・・今日も家に帰ったら先生の厳しい講義がありますわ。家に帰

      りたくない・・・」

 

そこへ、駆け寄る風子ちゃん。

 

風子ちゃん「ユキ!!すごいよ!!遊園地のペアチケットが当たったんだ!!一緒に

      行こう!!」 

 

ユキちゃん「ゆ、遊園地ですか・・・それはすごいですね。だけど、昔、お父様にお

      願いしたら、遊園地など危険な場所だから絶対行くなって・・・」

 

風子ちゃん「まぁ、確かに危険のオンパレードだな・・・本当、お前は箱入り娘なん

      だな。けど、そんなの考えてたら人生何もできなくなっちまうさ!いい

      から、このまま行くぞ!休みの日だって、お前いつも勉強とかやらされ

      るんだろ?今なら、ちょうどテスト期間だし、私と勉強していたってこ

      とにしておけよ。偶の休みにして、羽休めしよう!!」

 

ユキちゃん「えっ!?風子さん!!」

 

風子ちゃんは、ユキちゃんの手を強く引っ張り、遊園地への道のりに引き摺り込む。

 

交通機関を駆使してあっという間に入り口近くまでついた。

 

風子ちゃん「さぁ、着いた!学校からでも気軽に通える距離なのいいよな!!年間パ

      スポート買っちゃおうかなぁ~」

 

ユキちゃん「年間パスポート?」

 

風子ちゃん「本当、お前は世間のことに疎いなぁ。年中、遊び放題の券ことだよ!

      友達とも来れるし、お前とも来れるぞ」

 

ユキちゃん「は、はぁ・・・まぁ、これくらいの値段なら大した値段ではありません

      から払っておいても痛くありませんね」

 

風子ちゃん「な!?私はバイト代(うしるの助手代)から出そうか我慢するか悩んで

      いたというのに・・・けど、友達やお前と遊べるもんな!ここは惜し

      まず買う!」

 

ユキちゃん「まぁ、風子さん・・・私が出しますよ?」

 

風子ちゃん「おいおい、いくらお前が金持ちの嬢ちゃんだからってたかることはしな

      いよ。本当なら、先輩としてお前の分まで奢ってやりたいところ

      だが・・・すまない!違うもの奢ってやるから!」

 

ユキちゃん「いえいえ、お気持ちだけ受け取りますわ。けど、違うもの・・・何をい

      ただけるのでしょうね。楽しみです。」

 

風子ちゃん「それは、園内に入ってからのお楽しみだ!さぁ、行こう!」

 

入口を通り抜けると巨大な噴水が出迎えた。ちょうど、ショーが開催される時間で

あり、七色の光に照らされた水達が、大きさを変えたり、同じ大きさになったりと様

々な形に変化しシンクロナイズドスイミングをしているように踊る。BGMには、遊園

地のテーマ曲が流れている。夕方のほのかに薄暗い中の七色の水達の舞は、雨上がり

の虹のように綺麗であった。噴水の方にあった目線をユキちゃんに向けて

 

風子ちゃん「よし、まずはお前にこのショーを見せられて良かった。夜までいるかわ

からないからな。もし夜までいたらもう1回見よう。夜の演出だとまた違うものが見

られるんだ。じゃ、まずは肩慣らしに、あれでも乗ってみるか!」

 

ユキちゃん「あの、丸いものが何個もついているのにどうやって乗るのですか??」

 

風子ちゃん「確かに、外観見たら繋がっているよな。けど、あれは、ちゃんとそれぞ

れ単独になっているんだよ。さ、乗る場所に行こう」

 

 風子ちゃんは、ユキちゃんの手を取りずんずん歩いて行く。

 

ユキちゃん(風子さんが・・・私の手を握って・・・)

 

社交界などの挨拶、ダンスなどで数々の方の手に触れた時は何も感じなかったという

のに。今は、手の温かさに胸からこみ上げる何かが心をかき乱す。早く歩くのだって、

確かに心臓の動きを速めるけど、それは手を取られた瞬間から始まったのだ。

これは、もう原因は彼女しかないのだ。けど、それにまだ気づかないユキちゃんは、

 

ユキちゃん(私、おかしくなって、しまったの・・・?)

 

と疑問に思うばかり。

しかし、思考を張り巡らす前に

 

風子ちゃん「さぁ、着いたぞ!!ここの遊園地の観覧車は、とても大きいので有名だ

      から30分も乗っていられるんだ!!」

 

ユキちゃん「たった、30分なのですか?」

 

風子ちゃん「おいおい、他のところなんて、せいぜい15分くらいだぞ?昔よくあった

      ビル上の観覧車なんてもっと短いだろうし。ここのはとにかくすごい

      んだ!!ま、これが最初で観覧車の印象ついちまったら、他のところが

      大したことないってなっちまうな。さ、行こう!」

 

風子ちゃんはユキちゃんの手を再び取り、スタッフに乗り物乗り放題券を2人分見せて

入り口を通り抜ける。

 

スタッフ「2名様。こちらにお乗りください。足元に気をつけて、ゆっくりお入りくだ

     さい」

 

風子ちゃん「ありがとうございます!さぁ、ユキ。乗るぞ。怖くないからな」

 

ユキちゃん「え、ええ・・・」

 

少しドキドキしながらも、風子ちゃんに手を握られながら、観覧車の中に入っていく。

風子ちゃんの手は離れ、2人は向き合うようにして、それぞれの席に座る。

 

スタッフ「では、鍵をかけます。ごゆっくりお楽しみくださいませ!」

 

スタッフに笑顔で送り出されて、観覧車は、いよいよ足場があったところを離れた。

 

ユキちゃん「これが、観覧車・・・」

 

ユキちゃんは、外の風景に目をやる。すでに普段では見ることのできない景色の位置

にいることに驚いている。

 

風子ちゃん「いやぁ、やっぱこれ最初に乗せたらあとの乗り物つまんなくなっちまう

      かな。けど、ゆったり乗れるのって観覧車の醍醐味だよな」

 

ユキちゃん「他の乗り物は速いのですか?」

 

風子ちゃん「そうそう、早くお前をジェットコースターに乗せてビビッた表情見た

      いわ」

 

ユキちゃん「そうなのですか、それは楽しみですね」

 

風子ちゃん「そうか、そんな暢気なこと言ってられるのも今のうちだ」

 

ユキちゃん「私は、経験したことないからどれも新鮮なのです。楽しみで仕方ありま

      せん。それに、風子さんが隣にいらっしゃいますし安心です」

 

風子ちゃん「そうか?私は、お前のところみたいなボディーガードみたく守れな

      いよ?」

 

ユキちゃん「いいえ、先程、手を引いていただいた時、とても安心しました」

 

風子ちゃん「ははは、子供みたいな奴だな。手を握られて安心するなんて」

 

ユキちゃん「むぅ、本当ですもの。風子さんの意地悪」

 

ユキちゃんは、頬を膨らませてむくれる。

 

風子ちゃん「はははっ、頬を膨らませるとか!!そういうところも子供みたいだ!!」

 

そうやって、からかってくる風子ちゃんに、むっとなりつつも、またドキドキして

いた。普段からからかわれているいつもの光景。笑顔。なのに・・・

こうして、心を乱す。観覧車のゆったりした動きとは正反対に、ユキちゃんの心は、

ジェットコースターのように速く動く。そんなことお構いなしに風子ちゃんが、

違う話題をしてくる。

 

風子ちゃん「ほら、ユキ。上の観覧車の中、見てみろよ。カップルが乗ってるよ」

 

ユキちゃん「えっ!?」

 

そこには、仲良さそうに隣同士で風景を見ている恋人達がいた。

男性は、彼女の肩に手を回し、指をある場所に向けて何やら話している。

彼女は、顔を赤くしつつも男性の肩に頭を乗せて、共に指の指す方向を見ている。

 

風子ちゃん「さすが、観覧車はカップルのための場所だよな!誰にも邪魔されずに、

      2人だけの時間を過ごせるよなぁ。ま、私に茶々入れられていることも

      知らないんだな、あのカップル!!」

 

ユキちゃん「もう、見知らぬ人をからかってはいけませんよっ風子さん!!それに、

      盗み見なんて!!」

 

と言いつつも自分もそのカップルから目が離せない。

 

私も風子さんの隣に並んで話がしたい・・・

 

あの恋人達のようになりたい・・・!!!

 

と恋人達に自分を重ねた。

 

気付いたら、ユキちゃんは、スカートを強く握りしめ、体をこわばらせながら口を

開く。

 

ユキちゃん「ふ、風子さん・・・そ、その・・・」

 

風子ちゃん「ん?何だ。もじもじして。お手洗いに行きたくなったか?」

 

ユキちゃん「違いますよ!!風子さん、デリカシーがないです!!!」

 

風子ちゃん「悪い悪い。もじもじしているところなんて見ないから、つい。

      じゃ、何だ?寒いか」

 

そうだ・・・そういうことに・・・

 

ユキちゃん「そ、そうなのですよ・・・少し風が冷たく感じてしまって。だから・・・

      その・・・お、お隣に行ってもよろしいでしょうか・・・」

 

風子ちゃん「ふ~ん。そっか。動いてないからな。くっついてたら温かくなるか。

      なら、来いよ。それにこっちからの景色も良いよ!!」

 

風子ちゃんは、席を手でポンポンと叩き、自分の左隣へ来ることを促す。

 

ユキちゃん「し、失礼いたします・・・」

 

おそるおそる立ち上がり、そして、ゆっくり風子ちゃんの左隣へ腰かける。

風子ちゃんは、ユキちゃんの緊張など気づきもせずこう言う。

 

風子ちゃん「おい、ユキ。そんなに、慎重にならなくとも揺れないよ?」

 

ユキちゃん「だ、だって緊張しちゃいますもの!!」

 

はっ・・・!?思わず本音を!?

ユキちゃんは、カ~とこみ上げてくる熱に侵される。

 

風子ちゃん「・・・ははは!!!大丈夫だ、お前が私のところに移動するくらいじゃ

      大して揺れないよ!ジャンプしたりとかはしゃいだりしなければ。それ

      に外からの風の方がよっぽど揺らしてくるさ」

 

ユキちゃん「・・・そ、そうですよね!!私、初めてだから揺れると思ったので

      すよ!!もう、風子さんったら事前に教えてくださいよぉ!!!」

 

ユキちゃんは心の中で安堵した。緊張するのは、観覧車のことではないのだ。

もう、とっくに観覧車には慣れた。だって、隣に風子さんがいる。けど、今は、その

風子さんの隣にいることが緊張させている当の原因だということをあなたは知らない。

ユキちゃんは笑いながら悟られないよう努めた。

 

けど、またその努力を裏切るような話題が容赦なく訪れる。

 

風子ちゃん「お、あのカップル、キスしているぜ!!けど、まだ早いよなぁ!!頂上

      じゃないのにさ!!」

 

ユキちゃんは、その言葉を聞き驚きつつも疑問に思ったことを問いかける。

 

ユキちゃん「ふ、風子さん。は、早いとは・・・?頂上で、キ、キス・・・すると、

      な、何かあるのですか?」

 

風子ちゃん「観覧車の頂上でキスをした2人は、永遠に結ばれるっていうらしいよ」

 

ユキちゃん「キ、キスすると永遠に結ばれる!?」

 

ユキちゃんは、大変顔を赤らめて恥ずかしそうに手で唇を覆うように隠す。

 

風子ちゃん「おんやぁ?その反応は、キスをしたことないんだな?へぇ、許嫁がいる

      のにそこまで発展してないんだなぁ。初心なお嬢様だな」

 

ユキちゃん「あ、ありませんよ!!私は、あんな、お父様とお母様が勝手に決めた方

      など興味ありません!!」

 

風子ちゃん「ふ~ん、お嬢様は大変だなっ」

 

ユキちゃん「風子さんったら!!暢気に!!私の気持ちを考えないで!!」

 

風子ちゃん「えっ、照れてるだけなのかなって」

 

ユキちゃん「違いますっ!!私は・・・!!はっ・・・」

 

ユキちゃん(風子さんのことをお慕い申し上げているなんて伝えてしまったら、嫌わ

      れてしまうのでは・・・それは嫌・・・!!せっかく一緒に遊びに行け

      る関係になったというのに・・・!!)

 

風子ちゃん「? 私は何だよ」

 

ユキちゃん「な、何でもありません!!と、とにかく、私は簡単に体を許す女ではあ

      りません!!」

 

風子ちゃん「あぁ、何だ。そう意味だったのか。お前は純粋だなっ!!」

 

ユキちゃん「~~~///////」

 

 ユキちゃん(咄嗟に貞操の話をしてしまいましたが、なんとお恥ずかしい!!けど、

      私は好きな人に捧げたいのです。興味もない許嫁なんかに差し上げられ

      ませんわっ!!)

 

なんて、話をしているともうすぐ頂上が見えてきそうな角度に達している。

観覧車の頂上にある避雷針や風速計が微かに見えているから。おそらくあのあたりが

頂上なのだろう。

ユキちゃんは、先程の風子ちゃんが持ち出した頂上でキスの話を反芻して、

想い人とそうなりたく、体の距離を縮めようと試みる。

 

ユキちゃん「ふ、風子・・・さん」

 

ユキちゃんはまず、太ももに手を置いてみた。

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漆うしるさん×リトさんの半年記念絵を勝手に拝借

この絵の描写を書きてぇ!!となっていたものでして。

 

風子ちゃん「? なんだ」

 

風子ちゃんはポカンと口を開いたまま疑問符を浮かべる。

 

ユキちゃん「・・・」

 

ユキちゃんも言葉を紡ぎだそうと口を開くが、パクパクと開閉だけされて、

声が発せられない。冷や汗が額を伝う。

けど、少し俯きながら深呼吸をしてなんとか言葉を紡ぐ。

 

ユキちゃん「・・・あ、あそこの景色、綺麗ですね!!」

 

風子ちゃん「・・・?ああ、何だ言葉に詰まっているから何事かと思ったよ。

      あそこの建物の名前がわからなくて詰まっていたのか?

      あそこは、ここらへんで有名な・・・」

 

と風子ちゃんが教えてくれているが、ユキちゃんは聞く耳をもてない。

内側から響く心臓の音が完全に好きな人の声を掻き消しているから。今、好きな人

に触れようと大胆になれた自分に。太ももに手を置き、顔を近づけることができた。

臆病になっている自分が一歩を踏み出せた。

そして、本当は自分が発したかった声ではない言葉がでてきたことで防衛反応がでた

ことにも驚いた。嘘はなるべくならつきたくないけど、こういう時、咄嗟に嘘というも

のは出てしまうものなのだと。さっきだって本当は近づきたいだけなのに寒いからと

いう口実にしてしまった。素直になりたい。のに・・・。風子さんとの関係に亀裂入

ることに、はたまた元に戻らなくなるのではないかという不安が、本当の自分をひた

隠しにする。もう1歩は踏み出せない。もう少しで、風子さんと1つになれるという

のに。言葉だけではなく、直接、自分を捧げたい。けど、それは自分だけで、好意の

押しつけになってしまうに違いない。風子さんが私を好いてくれる部分が思いつか

ない。確信を得られない。置いた手から不安が伝わってしまいそう・・・

けど、せっかく1歩を踏み出したのに自ら後退してしまうの・・・

身動きができず、思考は堂々巡り。

 

風子ちゃん「・・・ユキ?どうした、疲れたか?難しい顔して。私の説明くどかっ

      たか?大した情報語れるほどのものじゃなかったんだけど・・・」

 

ユキちゃん「・・・は!?いえいえ、申し訳ございません。少し考え事をしてしまい

まして・・・途中から話を聞いていませんでした。」

 

風子ちゃん「そうか、なら良い。慣れない場所だから疲れているのもあるだろ。人込

      みは疲れるよな。観覧車降りたら、何か飲食しよう」

 

ユキちゃん「・・・まぁ、それは楽しみですね!さっき見た白いぐるぐる巻きされた

      のをいただきたいです!」

 

 風子ちゃん「ソフトクリームのことか。よし、ならそれをご馳走しよう」

 

ユキちゃん「やったぁ♪」

 

なんてはしゃいでいる間に、頂上を少し過ぎてしまった。だけど、これで良かった。

結局さっきの準備の段階で徐々に近づくことができなかったから。

ふさわしい自分になれたと思ったら、今度こそその時は・・・

想いを伝えてみよう。たとえ、振られてしまったとしても。

今は、せっかく好きな人が連れてきてくれた楽しい場所。

この気持ちは今は隠していなければ。

 

このあとごちそうしてもらったソフトクリームで上機嫌となり心から明るい気持ちに

なったユキちゃんは、風子ちゃんと共に、閉園まで遊園地を満喫したのであった。

帰りにも、虹色に輝く噴水達が見送りをしてくれたのを見届けることができて、その噴

水達は、水の壁を作り、そこへプロジェクションマッピングで、「好きなものには好き

と言おう!!」というメッセージがあった。

 

風子ちゃん「ほら、ユキ。ここの噴水はな。明るい気持ちになるような言葉で元気づけ

      てくれるんだ。毎日変わるから、毎回違うものが見られるよ。考えている

      人すごいよな」

 

ユキちゃん「そうですわね・・・私も好きな気持ち、素直に表現できたらと思います」

 

風子ちゃん「本当、誰だよ。クラスメイト?」

 

ユキちゃん「違います!!風子さんには教えられません!!」

 

風子ちゃん「私には教えてくれないのか。付き合い長いから隠し事なんてないと思って

      いたのに・・・」

 

ユキちゃん「ま、まだお伝えする心の準備ができていないだけです!!必ず教えますか

      ら!!

      そ、そういえば、風子さんは好きの気持ちを伝えたい方いらっしゃらない

      のですか?」

 

 風子ちゃん「そうか。なら教えてくれる日楽しみにしているよ。お前みたいに可愛い子

      にモテる奴、幸せ者だな。・・・んで、私?私は、興味持ったことないし

      な・・・」

 

ユキちゃん「と言ってて実は胸に潜めている誰かへの想いがあるのではありません

      か!?」

 

風子ちゃん「なんで、そんなに食い気味なんだよ・・・」

 

ユキちゃん「だ、だって・・・その方と結ばれたら風子さんと過ごす時間が・・・」

 

風子ちゃん「いないって。それに、できたとしてもお前との時間だって大事にするよ」

 

ユキちゃん「そ、そうですか・・・」

 

それではダメなのだ。私は昔から風子さんが好き。誰かに取られてしまったら、今まで

の自分を否定した人生を送らなくてはならない。けど、伝えたとして結ばれる保証も

ない。でも、噴水達のメッセージに背中を押された気がした。メッセージを見る前だっ

て、観覧車の中で距離を縮めることだってできた。

好きなものには好きと伝えなくては。次はもっと距離を近づけられますようにと。

 

風子ちゃん「なんて、話してたら終わったな。暗いし早く帰ろう」

 

ユキちゃん「ええ」

 

また、この遊園地に。風子さんと一緒に来ることができたらいいな・・・

 

その想いを感じながら、ユキちゃんは風子ちゃんと共に眠りについた遊園地を後にしたのだった。

 

 ――――――――――

ユキちゃん「どうです?私の風子さんへの想いは・・・」

 

風子ちゃん「お前の心理描写など知る由もないわ!!けど、知ることができて良かっ 

      たよ。お前はそんなに昔から私のことを・・・」

 

風子ちゃんの目つきが垂れ目ぎみから、ツリ目ぎみに変わる。

真摯にユキちゃんを見つめているからだ。

 

 ユキちゃん(風子さんの普段の柔らか気で優しい目が、キリリとなって私だけを見つ

めてくださっている・・・)

 

そして、風子ちゃんはユキちゃんの制服に手を伸ばす。

 

風子ちゃん「なら、またお前の初めてもらう・・・」

 

語尾が段々と声の張りが細くなり、またも顔のほてりが起こる。

 

ユキちゃん「ど、どうぞ・・・不束者ですが・・・」

 

風子ちゃんは、ユキちゃんの制服のリボンを解き、ボタンをはずす。

 

目の前には名前のごとく、雪のように白い肌の面積が広がってきている。

 

まだ雪の上に残るは、今日のためにと取り寄せたとっておきの下着。

 

風子ちゃん「お前、いつも子供みたいなの身につけているのに今日は大人びてい

      るな」

 

ユキちゃん「ええ、今日は風子さんへの気持ちをはっきりさせるため気合を入れま

      した。まさか、それを見ていただけるなんて。取り寄せて良かった」

 

風子ちゃん「こっちの方が、お前の綺麗な体型に似合っていると思うよ」

 

ユキちゃん「そんな、綺麗だなんて・・・」

 

風子ちゃん「じゃあ、その大事な下着に皺がつかないようにするから」

 

ユキちゃん「はぇ!?」

 

風子ちゃんは、ユキちゃんの体を少し持ち上げてブラのホックをさっとはずす。

 

そして、そっと腕から抜き取った。

 

ユキちゃん「~//////」

 

ユキちゃんは恥ずかしそうに胸の前で腕を組み隠す。谷間が強調される。

 

風子ちゃん「・・・やっぱお前でかいな」

 

ユキちゃん「やめてください!!最近、シャルちゃんとグルメレポして太ったんで

      すぅ!!見ないでください!!」

 

風子ちゃん「・・・いや、それは違うだろ」

 

そう言って、くびれに手を当てる風子ちゃん。

 

ユキちゃん「ひゃあ!?」

 

そしてゆっくり撫で上げる。それはお腹にも範囲が広がる。

 

ユキちゃん「く、くすぐったい・・・」 

 

風子ちゃん「別に太ってないだろ。体重は少し増えたのかもしれないけど、見た目は

      そこまで変わってないと思う」

 

ユキちゃん「そ、そうですか・・・//////見られてて嬉しいやら恥ずかしいやら」

 

風子ちゃん「まぁ、でも・・・」

 

そういって、風子ちゃんは腕をがっしり掴む。

 

風子ちゃん「その隠している部分が太っちまったかな?」

 

またも、腕をベッドに抑える。こうして、完全に上半身の雪のように白い肌は、

露わになってしまった。

 

ユキちゃん「ふ、風子さん・・・!!」

 

風子ちゃん「悪い悪い。痛かったか?けど、隠すなよ、見たいから」

 

風子ちゃんは、ユキちゃんの胸へ手を伸ばす。そして、包み込むように下からゆっくり

と撫で上げた。

 

風子ちゃん「痛くない?」

 

ユキちゃん「・・・ええ。むしろ気持ちいいです。マッサージしていただいているみ

      たいで」

 

風子ちゃん「そうか」

 

撫でながら、風子ちゃんはユキちゃんの鎖骨に口づける。

 

ユキちゃん「んぅ・・・」

 

そして、口づけは首へ。

 

ユキちゃん「はぁ・・・」

 

零れる吐息。見られている緊張がいつの間にか、風子さんの温かさで体のこわばりがな

くなっていた。優しく撫でるその手と唇に包まれる安心感。いつまでも甘えていたいと

思った。

そして、唇はさらに下へ・・・

 

・・・ふむ。

これ以上の描写は遠慮しないとブログが閉鎖案件だなぁ。

いやぁ、残念だなぁ。この光景を細かく伝えることができなくてさ!!

ところで、シィータソルトはどこからこの光景を見ているのかって?

空からドラゴン姿で滑空しながら千里眼で見守っていますとも。

2人の幸せな姿に、私も幸福を分けてもらった気分なのです。

メタフィクションもの書くのも面白かったなぁ・・・!!

 

けど、ここからは伝えなきゃな。

 

ユキちゃん「もう、風子さん!!お団子にまとめるの大変なのですよ!それに髪ゴム

      とったばかりのところを見られるなんて恥ずかしい!!」

 

風子ちゃん「まぁまぁ、その方が、お前の綺麗な髪が痛まなくて済むよ。櫛で直し

      てやるから」

 

風子ちゃんは、ベッドの近くにある化粧台の上に置いてある櫛を取ってくると、

ユキちゃんの長い髪を櫛でとかす。

 

ユキちゃん「私ばかり、不公平ですよ。風子さんも取ってください」

 

そういって、するすると髪ゴムを取る。縛っていた跡が残っているが、すかさずユキ

ちゃんは風子ちゃんの髪をもう1つの櫛でとかす。風子ちゃんが泊まりに来た時の風子

ちゃん専用櫛である。

 

互いに長髪を解放する姿となった。本当これ、別人だぁ。

さらに、2人は、互いに身につけているものを脱がせ合い完全に肌を晒した。

私の画力で再現したいと思う。絵で再現したのは、2人がもうすぐ唇が触れる寸前、手

を握り合う寸前、と寸前のところ再現してみました。あと、ユキちゃんのお団子から

ちょろっと出ているのは、私の中ではアホ毛と解釈なので、風子ちゃんのアホ毛と合わ

せて♡の形にしておきましたぜ☆彡

けど、大きさが違うから、片方が大きい♡になってしまった・・・

まるで実は、風子ちゃんの想いの方が強いにも見えてしまいますね・・・

ところで、裸の絵公開して大丈夫なのかって?

アニメなどでは、体の詳細を描かないと何故か、全年齢になるという法則がある。

つまり、そういうことだ。これは全年齢向けだ!!

色塗りは、私がiPadを見つめていると眼精疲労で苦悶の表情となるため、色鉛筆です

よ。

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軽く触れ合う唇。そして、

 

風子ちゃん「ユキ、好きだよ」

 

ユキちゃん「風子さん、私もお慕い申し上げております」 

 

愛が逃げないように互いの唇を蓋代わりにして、そのまま2人は夢見心地のまま眠り

についた。

 

~一方その頃~

シャルちゃん「むにゃむにゃ・・・」

 

漆うしるさん「・・・ははは、看病しててくれたのかな。俺の上に頭乗っけているな

       んて。おかげで起きれないや。今度は、俺が枕だな」

 

布団から、タオルケットを取り出し、シャルちゃんにそっとかけてやる。

 

漆うしるさん「あ、そうだ!!この姿なら!!」

 

漆うしるさんは、ある姿になるべく構える。

 

漆うしるさん「変身!!」

 

漆うしるさんは、たちまち男の娘うしるきゅんへと姿を変えた。

 

男の娘うしるきゅん「この姿なら、添い寝してても良いよね☆だって、男の「娘」だ

          もん☆」

 

そして、シャルちゃんを抱き上げ自分の横に寝かせて、再び寝ようとしたが・・・

 

シャルちゃん「・・・いつの間にか寝ていたみたいだけど、何で私があんたの横にい

       るのよ?何するつもりだったのかしら?」

 

男の娘うしるきゅん「えぇ~、ただ一緒に女の子同士寝ようとしただけだよぉ~☆」

 

シャルちゃん「はぁ・・・あんた、男でしょうが!!女の恰好している男でしょ

       うが!!さすがにこれは怒らないとね・・・!!」

 

男の娘うしるきゅん「ま、待って!!じゃ、じゃ、これは!!」

 

男の娘うしるきゅんは、再び構え、

 

男の娘うしるきゅん「変・身☆」

 

男の娘うしるきゅんは、今度はぬいぐるみうしる君へと変身した。

 

ぬいぐるみうしる君「やぁ!ぼく、うしる君!!これなら!!これならどうでご

          ざるか!?」

 

シャルちゃん「・・・もう、いい!!」

 

ぬいぐるみうしる君「ひっ!!」

 

うしるたんは、シャルちゃんに抱きかかえられる。

 

シャルちゃん「もう怒る気失せたわ。それに眠いし。あんたの看病で疲れたのよ。

       だから、一緒に寝てあげる。まだおっさんや男の娘の姿よりはマシ

       だわ。いや、可愛いわよ・・・こんな、ぬいぐるみ欲しかったくらい

       だし。だから、お休み!!」

 

ぬいぐるみうしる君「な、なんと・・・!!!一緒に寝れるとは・・・!!!

           クンクン、スーハ―スーハー!!!!!なんて、良い

           匂い!!幼女と合法的に寝れる!!ぬいぐるみ姿最高!!」

 

シャルちゃん「・・・大人しく寝ないと引きちぎって燃えるゴミに捨てるわよ?」

 

ぬいぐるみうしる君「お慈悲!!勘弁してください、永遠に寝てしまいます!!

           大人しくします、おやすみなさい、もう、寝ました!!」

 

シャルちゃん「まったく、騒いでいるじゃない!!はいはい、捨てるのは冗談だから。

       あんたは怪我人なんだから、大人しく寝て養生しなさい!!」

 

ぬいぐるみうしる君「あぁ、天使の羽衣に包まれて寝れる俺、マジ幸せ!!この

           まま、天国連れてってもらいたいおっ!!」

 

シャルちゃん「はいはい、わかったわ。私の優しさに感謝してるのね。ありがたく受

       け取っておきなさい!そして、いい加減、私を寝かせて!!」

 

ぬいぐるみうしるたん「そ、そうでありますな。ぼくも眠くなってきたし、おやすみ

           なさい!シャルちゃん!!」

 

シャルちゃん「ほ・・・やっと寝れる。お休み、うしる」

 

そして、ぬいぐるみうしる君はシャルちゃんと共に、もう一眠りついた。

 

――――――――――

 

舞台は戻って、風子ちゃんとユキちゃんは事を終え、うしる君とシャルちゃんのいる

ところへ帰ってきた。

戻ってきた矢先、ユキちゃんがうしる君とシャルちゃんが添い寝している光景を見て、

わなわなと体を震わせる。

 

ユキちゃん「何で、うしるさんが、私のシャルちゃんと寝ているのでしょうね・・・」

 

風子ちゃん「お前だって、私と寝ただろ・・・私じゃ役不足か・・・?」

 

ユキちゃん「風子さん・・・!!」

 

百合の用語には地獄耳が働き意識を覚醒し、目覚めたうしる君は騒ぎ出す。

 

ぬいぐるみうしる君「!?な、なんですと!!!?!つ、ついに・・・2人は一線

       を・・・!!俺の妄想は妄想ではなかった!!皆様!!pixivに上げたの

       は、真実です!!!!!」

 

シャルちゃん「ん~?何事かしら・・・?」

 

風子ちゃん「おい、ぬいぐるみ。それ以上空気読めない発言したら引きちぎって燃える

     ゴミで捨てるよ?」

 

ぬいぐるみうしる君「許してください、永遠に寝てしまいます!!・・・あれ?

           デジャブ?」

 

シャルちゃん「・・・?(寝ぼけている)」

 

ユキちゃん「まぁ、きっとシャルちゃんは私が放置してしまった寂しさからとりあえ

      ず近くにいたおっさんに心のむなしさを埋めてもらったのですよね。うし

      るさん、汚いです!!空虚さを抱える女心を弄ぶだなんて!!というわけ

      で、罰として今から遊園地に連れて行ってもらいます!!うしるさんのお

      ごりで!!」

 

ぬいぐるみうしる君「えぇ!?ひどい言われような上に奢り!?・・・けど、仕方あ

       りませんなぁ。シャルにはさっき看病してもらいましたし、連れていき

       ましょう。けど、なぜ遊園地?」

 

ユキちゃん「あ、私達の分は必要ないですよ。お揃いの年間パスポートがあります

      から」

 

風子ちゃん「そうだな。な、買っておいて良かっただろ?」

 

漆うしるさん「なんといつの間に!?仲が良いですな。そうか、遊園地の年間パスポー

       トを持っているから行きたかったのでありますな。では参りましょ

       う!」

 

シャルちゃん「何だかよくわからないけど、遊園地に行けるわ!!わーい!!」

 

――――――――――

 

4人は、遊園地に着く。

ジェットコースター、お化け屋敷など、ある乗り物以外は制覇した。

シャルちゃんが大変、お化け屋敷でぐすんぐすん泣いてしまったが、ここの遊園地お手

製の生乳たっぷりソフトクリームでご機嫌になった。ユキちゃんと風子ちゃんは手を繋

いでいたから平気だった。漆うしるさんもとい、うしるきゅんは、男の娘になりきっ

て怖がっているふりをして、皆の様子を楽しんでいた。

時間ももうすでに暗闇が広がる夜。ユキちゃんは、提案をする。

 

ユキちゃん「ふ、風子さん・・・また観覧車乗りませんか。2人で」

 

風子さん「あぁ、乗ろう」

 

シャルちゃん「えぇ!!私は、またこいつと乗らないといけないの!!もう、嫌なんだ

       けど!!」

 

うしるきゅん「えぇ~せっかくはしゃいでも大丈夫なように、それに女の子の姿になっ

       ているのに~☆シャルちゃん、ガールズトーク、しよ?」

 

シャルちゃん「きもっ!!こいつから出てくる話題、酒か、サイクリングくらいしか話

       膨らまないじゃない!!女の子になりきれてないのよ!!」

 

うしるきゅん「えぇ~じゃあ、シャルちゃんが女の子の神髄を僕に教えてくれればいい

       んだよぉ☆」

 

シャルちゃん「しょ、しょうがないわね!!私がレディの何たるかを教えてあげる

       わ!!ついてきなさい!!」

 

うしるきゅんは、風子ちゃんとユキちゃんに親指でグッと、ウィンクを決めて、

シャルちゃんと共に観覧車に乗り込んだ。

 

風子ちゃん「あいつもたまには、いいこと言うんだな」

 

ユキちゃん「けど・・・やはり、シャルちゃんとのデート・・・!!」

 

風子ちゃん「・・・この浮気者。昨日のことは嘘だったんだ・・・!!」

 

ユキちゃん「あぁ、そんな!!嫌わないでください!!さ、せっかくのうしるさんの粋

      な計らいです。私達も行きましょう。」

 

今度はおびえることなくスムーズに乗れる乗り場。それどころか、今度は大好きな

風子ちゃんの手を引いて乗り込むユキちゃん。そして、地上を一旦離れる。

そして、前みたくまずは対峙して座る2人。

 

ユキちゃん「久しぶりですね・・・ここに座るのも」

 

風子ちゃん「あぁ、そうだな。すっかり慣れたようで」

 

ユキちゃん「風子さんが寄り添っていてくださったからですよ」

 

風子ちゃん「話題を変えて誤魔化した気にでもなっているのか?」

 

ユキちゃん「そ、そんな滅相もございませんわ。私は風子さんが大好きですもの」

 

風子ちゃん「はぁ。それでも、シャルのことも好きなんだろ?」

 

ユキちゃん「え、ええ・・・そうですね。意識しているかと言ったらしておりますわ」

 

風子ちゃん「ま、しょうがない。けど。これ以上!!は、許さない!!からな!!

      シャルだって、大事な仲間だ。私が嫉妬強くなったら除け者扱いしちゃう

      ことになるよな。

      あ、あと・・・私にももっと構えよ。お前がシャルとサブブログやるよう

      になってから一緒に過ごせる時間が減ったからさ」

 

ユキちゃん「風子さん・・・えぇ、そうですね。だからこそ。私、決意して、風子さん

      に想いを伝えました。あなたとこれからも過ごせるようにと」

 

風子ちゃん「私は、お前と恋人になろうとならまいと一緒に居る気だったよ。大事なの

      は関係性じゃない。一緒にいようとする努力だ」

 

ユキちゃん「嬉しいです・・・けど、お父様やお母様にはなんと伝えたらよいのでしょ

      う」

 

風子ちゃん「私が娘さんをくださいと挨拶に行こうか」

 

ユキちゃん「・・・特にお父様は厳格なのですよ。大事な風子さんに何かあったら」

 

風子ちゃん「それでも、このままだと許嫁と結婚させられてしまうだろ?邪魔者が表れ

      ないとな。そして、かっさらってやる」

 

ユキちゃん「そう、ですよね。私も風子さんに気持ちを伝えることができた。次は、お

      父様とお母様にも気持ちを伝えなきゃ。一緒に人生を歩みたい人がいるっ

      て。むしろ、堂々と紹介したいですわ!!」

 

風子ちゃん「学校の先輩としてなら知っているけどな。こんな紹介されたら驚くだろう

      ね。ましてや同性だしな」

 

ユキちゃん「私が昔から好きだった方を侮辱させません。必ず、認めさせてみせます

      わ!!」

 

風子ちゃん「告白だけで、こんなに成長するなんてすごいことだよな。前までのお前

      は、相手の顔色伺ってばかりの奴だったし」

 

ユキちゃん「私の風子さんへの想いは日に日に強まりますから」

 

風子ちゃん「そうか。愛されているな私」

 

なんて、これからのことを話していると、2人を乗せる観覧車はもうすぐ頂上に迫る。

 

ユキちゃん「風子さん。また、お隣に行ってもよろしいでしょうか」

 

風子ちゃん「こっちの景色を見たくなったか。おいで」

 

そっと立ち上がり前のように隣り合う2人。

 

風子ちゃん「この前は、夕方頃乗ったから、夜の景色も良いだろ」

 

ユキちゃん「えぇ、とても綺麗です。けど・・・」

 

そう言って、太ももに手を置くユキちゃん。

 

ユキちゃん「この前だって、今だって・・・夢中になって見ていたのはあなたです。

      風子さん。こっちを向いてください」

 

ゆっくりと振り向く風子ちゃん。

 

風子ちゃん「えっ・・・だから私の話聞いてなかったのか」

 

ユキちゃん「そう、ですわね。私も余裕がなかったもので・・・あの時は申し訳ありま

     せん。けど、景色の説明は不要ですよ。今度こそ、しますから」

 

風子ちゃん「なっ・・・!!そういうことだったのか・・・」

 

 腰に手を回し、密着するユキちゃんと風子ちゃん。互いに見つめ合う。

 

少し慣れたけど、またこれからの行為に高揚感が募り赤らむ顔。潤む瞳。

 

避雷針や風速計が2人を乗せる観覧車と重なった時、2人もまた重なった。

 

夜の暗闇は、恥ずかしがりな2人を覆って隠してくれた。

 

気兼ねなく、2人は頂上で口づけて永遠の愛を誓った。

 

 というわけで、風子ちゃんとユキちゃん、2人の愛は永遠に続く!!(終)

 

 

 

 というわけで、漆うしるさんへのファン小説これにて完結!!

まさか、こんなに長編になるとはあの絵を書いた時点では思わなかったね。

そもそも、あのイラストに付属した小説、超おふざけで書いたものですからね。

それが続編期待されて、完結するまで至ったわけですよ。笑っちゃうぜ☆彡

ユキちゃんのお嬢様という設定を公式であまり発揮しないから二次創作でがっつり取り

入れたら、重い設定となってしまったかな?さてさて、これから2人は、ユキちゃんの

お父様、お母様に認めてもらえるのか!?一体、どうなっちゃうの!?え、続き??

いやいや、今回で完結ですから。

 

2人の活躍、また、新しく加わったシャルちゃん、そして、元・IT土方・ぬいぐるみ・

バーチャルブロガーの美少女の3つの顔を持つ漆うしるさんの今後の活躍に期待!!

以上、漆うしるさんへのファン小説でした!!

・・・といっても、また次回も登場ですね。

次回のファンアート&ファン小説は、ラブイン愛内さん×漆うしるさんのBL小説をお届

け予定です。

創作開始時期は未定でございます。私の気まぐれにお付き合いくださる方は、

思い切り首を長くしてお待ちいただければと。